2019年 11月 18日
熱い胸さわぎ__サザンオールスターズ
つい先日までアホみたいに暑かったのに、いつのまにか結構寒くなってしまった。毎年、この時期は精神的に不安定になってしまう。晩秋⇒初冬という季節の移ろいの虚しさもさることながら、サラリーマン時代毎年恒例だった「次期事業計画立案開始のトラウマ」が未だに抜けないのだ。いやー、思い出すと吐き気がするな・・・。
上図において矢印はエレキ・ベースを抱える高さとエレキ・ベースの傾斜を示している。黄色が従来、青色が改良1、赤色が改良2である。
エレキ・ギターにも言えるのだが、一般的にギターは低い位置に構えて演奏すると、何だか知らんが妙に格好良い(・・・というか色っぽい)。特に、見た目の格好良さが非常に重要な要素であるロックバンドなんかでは、「どれだけ低く構えられるか?」が勝負となる。多分、腕が伸びた形になるので見た目が良いのでしょうな。ご存知のレット・ツェッペリンのジミー・ペイジ大先生がこのパターンである。確かに格好良い。
・・・・という事で、私も「できるだけ低く構える(青色矢印:改良1)」でやってみたのだが、予想通り演奏しにくい。実は悲しい事に、ギターは構える高さを低くするに従って、一般的には演奏しにくくなるのだ。ジミー・ペイジ大先生を「下手」みたいに言う向きがあるが、逆に言うと「あれだけギターを低く構えているのに、そこそこ上手い」というのは偉大なのだ。
一方で、ロックギター技巧派の代表のようなイエスのスティーブ・ハウ大先生は田端義夫のような構え方だ。その方が、テクニカルな演奏ができるからだ。ベースも一緒で、フュージョン/ジャズ系で超絶スラップ等を駆使するテクニカルなベーシストは構えが一般的に高い。だから、余り格好良くない。だから、余り女にモテない。
私の場合、6年前にベース・ギターを無理矢理担当させられて、しかもスラップ奏法までやれ!!・・とか言われちゃったので、当然のように演奏しやすい高めの構え方になってしまっているのだ。当時は演奏するだけで必死だったので演奏姿勢には無頓着だったが、これからシニア職業ミュージシャンを目指す者としては挑戦が必要だろう。
高い⇒格好悪い・・・、低い⇒演奏しにくい ・・・・・さあどうする?・・・という究極の選択を迫られた私であったが、大好きなBABYMETALのバックバンド(神バンド)のベーシストの演奏を見て・・・目からウロコが落ちた。
ベースを構える傾斜角度を大きくすれば良いのだ(赤色矢印:改良2)。これだと、ネック部が上に来るので従来型よりも左手の演奏はしやすい。しかも、右手は伸びるので格好も良いし、実は演奏もしやすい。
さてそのような不安定な精神状態にもかかわらず、バンド活動は極めて活況だ。11月初めからほぼ1ヶ月の間に、4ステージもおこなうことになっているのだ。しかも、全てのステージで演奏するバンドが違うので、40曲近い演目を演奏しなければならない。われながら、良くやるなあ・・・とは思うが、暇に任せて一生懸命練習している。
演奏クオリティの向上は永遠のテーマだが、更に最近は新たなテーマとして「演奏姿勢の格好良さ」を追求しているのである。シニア職業ミュージシャンを目指すには重要な要素であると思うのだ。
私が各バンドで担当しているエレキ・ベースという楽器はエレキ・ギター等とくらべると大きい(長い)ため、持ち方の工夫をしないと格好良くないのだ。元々、エレキ・ベースはレオ・フェンダーというオッサンが、平均的なアメリカ人の体格をイメージして開発(・・しかも、少々無理して・・・)したものがほぼ基準になっちゃっているので、アメリカ人より小柄な日本人が無造作に演奏するとビジュアル的に何となく違和感があるのだ。
別に、演奏がやりにくい・・・という程に体格のハンディがある訳では無いのだが、日本人として平均的な体格である私の場合は、エレキ・ベースの持ち方でかなり演奏姿勢の雰囲気が変わる・・・という事に最近気づいたのである。・・・気づいて良かった。
そこで、色々と研究をしてみたのだが、その結果として幾つかポイントがある・・・という事がわかった。それが、下記である。
うーむ。これは良い。どうして今まで気がつかなかったんだろう。BABYMETAL・・ありがとう。
・・・ということで、この演奏姿勢で今度のライブは乗り切るのである。さて、そのライブで演奏する予定の2曲が収められているサザンオールスターズのデビューアルバムが今回のテーマだ。実に素晴らしい。以上
by crossovermiddle
| 2019-11-18 15:12
| 音楽全般