Bump City__Tower Of Power

b0021712_09572421.jpg 日米の株価が下がりまくりで極めて気分が悪い。最近はAIを始めとしたコンピュータ裁定が中心になっているらしいが、無慈悲なコンピュータの判断のおかげで株価の上下振れ幅が大きすぎてやってられない。今年の2月からのジェットコースターのような株価下落は心臓に悪い。私はバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック等を経験し多少は株価無常観が醸成されているが、定年退職金を元手に株式投資を始めたようなナイーブなオッサンなんかは「舌を噛んで死んじゃいたい」ような気分だろう。

 ともかく気分が悪いので、前回に続いてTower Of Powerについて語りたい。

 Funk曲はこのバンドのサウンド(当該バンドはインスト・ファンクバンドとしては超有名)のように、後拍リズム・パターンを同じように延々と演奏する楽曲が多い。自然と体が動いてしまうようなサウンドだ。つまり、体が自然と動く事に快感を得られる人にとっては実に楽しいのである。

 ここでポイントだが、日本人はこの後拍リズムに体を委ねて快感を得る事ができる人種と「そうでない人種」に分かれるようだ。

 後者にとってはFunk曲はつまらんでしょうな。なにせ同じようなパターンが延々と続くから、サウンドによって快感を得る事ができない。歌詞を味わう事に注力しようとしても、英語だから良くわからん。しかも、だいたいにおいてFunk曲はリズムが命であるからして、歌詞なんか手抜きのアホみたいな内容である。

 したがって、演歌DNAを有する日本人とってFunk曲は「何じゃ・・これは?」的な扱いにならざるを得ないのだ。私は演歌は全く駄目である。つまり、人間としての音楽DNAが違うのだ。共存することは非常に難しいだろうな。私はTower Of Power大好きオヤジとは仲良くなれると思うが、演歌大好きオヤジとは仲良くなれそうもない。

 まあ、日本人がFunk曲が苦手だろうが、私にとってそんな事はもう知った事ではないのだ。何故ならば、YouTubeが極めて低コストで世界中のFunkを紹介してくれるからだ。日本がFunk鎖国状態であろうとも、情報はグローバルに流入されるのだ。ザマー見ろ。

 気分がささくれ立っているので表現がどうもネガティブだが、とにかくYoutube等のおかげでTower Of Powerのレアなライブ・アルバムも聴けるし、彼等のウルトラ・スーパー・ライブ演奏の動画も視聴できる。素晴らしい。

 多少、気分が前向きになったので、Tower Of Powerの演奏について更に詳細に語ってゆきたい。

 Tower Of Powerはホーンセクションを前面に据えた大編成バンドであり、各楽器群のアンサンブルを最大のセールスポイントとしている。同じようなセールスポイントを有するのが、これまた私が青春を共にしたと言っても過言ではないChicagoである。

 Chicagoはアメリカ版のビートルズみたいに多彩な音楽性を有するバンドだ。初期の頃はラジカルなブラス・ロック、フォーク、クラシカル・ポップスみたいな感じだったが、1970年代中期くらいからタイトでファンキーなリズムの曲が増えていったのである。ChicagoⅥのA面5曲目ChicagoⅦのD面3曲目ChicagoⅩのA面3曲目等はFunk曲だが、ロック・バンドとしてのシカゴ・サウンド色が濃厚であり、Tower Of Powerとは趣が異なり興味深い。ともあれ、1970年代はFunkが大いに盛り上がった時期なのだ。

 初期のTower Of Powerのホーン・セクションは5管であるのに対し、Chicagoは3管である。Tower Of Powerのホーン構成にはバリトン・サックスが含まれる。Tower Of PowerとChicagoを演奏能力という点で比較すると、ホーン・セクションの演奏能力の差が大きい。Tower Of Powerが圧倒的に上だ。

 特に、Funk曲にとって最重要なトランペット担当者の演奏能力差が大きい。これはいかんともしがたいレベルである。Chicagoはトランペッターの演奏能力が低いため、Tower Of Powerの特に高速な曲の演奏がライブではかなり難しいであろう。逆は楽勝であろう。まあ、Chicagoは演奏能力を武器にしていたバンドではないので仕方がないのだが、個人的な興味としてはChicagoの曲をTower Of Powerが演奏する・・というライブを目撃してみたいものである。

 今回紹介するのは1972年に発表されたTower Of Powerの二枚目のスタジオアルバム”Bump City”である。前作がソウル色が濃かったのが吉と出なかったのか?それとも吉と出たのか?はわからないが、どういう訳だかワーナーに移籍してのアルバムだ。サウンドコンセプトが結構変化している。売れセンになっているのだ。

 彼らの人気の導火線になったとも言えるB面2曲目の”You're Still A Young Man”はメロディアスでリッチなバラード曲で実に素晴らしい。A面1曲目の”Down To The Nightclub”は「オークランド・ストローク」と呼ばれる彼等独特の16ビートリズムパターンを導入したファンキーな名曲である。

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by crossovermiddle | 2018-03-20 20:54 | 音楽全般 | Trackback

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