East Bay Crease__Tower Of Power

b0021712_14451661.jpg 湘南ベルマーレが東京に0-1で敗退し、極めて気分が悪い。0-1のスコアではあるが、惜敗ではなく完敗だろう。共にJ2の時代には東京(東京ガス)には結構勝っていたのに、彼等がJ1の強豪チームになってからは勝った記憶がない。しつこいようだが、極めて気分が悪い。

 気分が悪いので、今回は少々独断と偏見に満ちた論評を長々と展開したい。テーマは人生を共にしたと言っても過言ではない米国が生んだ宇宙最高のFunkバンド”Tower Of Power”である。

 残念な事に、このバンドは日本では一部の熱狂的な愛好家を除くと余り知られているとは言えないのだ。何十年も前から感じているのだが、「大概の日本人はFunkは苦手」・・・みたいな極めて不都合な事実が横たわっているようなのだ。nが一文字違う方は苦手ではないくせに・・・。とにかく、日本ではFunkは余り流行らない。

 これは極めて残念な事である。今回、私は気分がささくれ立っているので、偏見の塊となって敢えて言うが「Funkが嫌いな奴はアホである」。久し振りに暗殺団が結成されそうな暴言だが、本当にそう思うのだからしょうがない。

 私が思うに、日本におけるメジャーなFunk系のミュージシャンは「スガシカオ」と「米米クラブ」だ。しかし、残念な事に彼らの代表曲は全然Funkではないのである。彼らほどの実力と人気をもってしても、Funk曲は味付け的なバリエーションの扱いなのだ。本人たちは不本意なのかも知らんが、ともかく事務所的、レコード会社的にはFunk曲は飛び道具の扱いである。

 米国には超Funk原理主義的なバンドがウジャウジャ存在しており、どれもこれも同じようなド・Funk曲を天も裂けよ・・・とばかりに演奏している。実は、これらのバンドの楽曲を聴くと、さすがの私でもCD一枚くらいで力尽きる。Funk曲は日本人のDNAに背を向けるサウンドなのだろう。

 そこで、Tower Of Powerだ。彼らの最大の特徴は、「超Funk原理主義とは一線を画した洗練されたサウンド」+「極めて高度な演奏能力」の二点であろう。

 特に、後者は凄まじい。10人超の大編成バンドにも関わらず、高速かつ極めて複雑なリズムでも見事なまでにタイトに演奏される有様はとても人間技とは思えない。ライブ演奏でのクオリティは信じられないレベルだ。特に、ホーンセクションの切れ味は抜群で、デビュー当時は「世界一のホーン・セクション」と呼ばれていた。

 そして、もうひとつ演奏能力において忘れてならないのが、ドラムス担当のディビット・ガリバルディとベース担当のフランシス・ロッコ・プレスティアの二人だ。この二人が生み出す16ビートを基本とした独特のリズムパターンが素晴らしい・・というか異常である。この二人はすでに60歳を過ぎたジジイであるが、世界中のミュージシャン達の尊敬と憧れの対象となっている。

 このようにTower Of Power の音楽は人間の生み出すものとしては最高峰の一つであろう。まさに1970年代に生まれるべくして生まれたスーパバンドなのであーる!!・・・それなのに、日本では人気が出ないのだなあ。まあ、良いや。

 今回紹介するのは、Tower Of Powerの1970年に発表したデビューアルバム。少々、”黒くソウル”している。ソウル・トレインに充分に出演できるサウンドであり、現に出演していた。

 ソウルサウンドを色濃くしたアルバムでデビューした彼等であるが、徐々に独特のFunkパターンを確立して全盛期を迎える。しかし、大編成ハイテクバンドにありがちな事だが、どうしてもメンバー交代が激しくなってしまう。ボーカルはしょっちゅう替わるし、リズムの要であるドラムスのデイビットは出たり入ったりが多い。ベースのロッコも出たり入ったりがあった。

 大編成ハイテクバンドなので、メンバー交代は楽曲のテイストに影響する。全盛期は直ぐに終わり、1970年代末期はサウンド的には迷走する。やがて、世の中はディスコブームになり、彼等も御多分に漏れずディスコチックに変貌して堕落してゆくのだ。ここでも産業ミュージックの悪影響が出てくる。

 しばらく暗黒の時代を経てメンバーもオッサンになり、1980年代後半からはSmooth Jazz系のサウンドになってゆく。正に、熟成されたサウンドが同じようにオッサンになったファンの心をつかみ、今やスーパー・ライブ・バンドとして活躍を継続している訳だ。



 

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by crossovermiddle | 2018-03-19 16:11 | 音楽全般 | Trackback

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