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Milestones__Miles Davis

 Milestones__Miles Davis_b0021712_12083395.jpg2020年は新型コロナ禍によって世界中がとんでもないことになった一年だが、早いもので残りも10日余りとなった。私にとっては極めて貴重な60~65歳の5年間のおおよそ20%が準引き籠もり生活となってしまったのは何とも悲しい。2021年も準引き籠もり生活がこのまま継続する可能性もかなり高い。

 準引き籠もりを余儀なくされた結果、自転車旅行、バンド活動等の対外的な活動は大打撃を受けた。一方で、どうでも良い人間関係からは合法的に疎遠になれたので、100%悪いことばかりでもない。

 新型コロナ禍が大きな問題になってから、何だかアホらしくて本ブログに記事を投稿する気分になれなかったが、年の瀬ということで久しぶりに投稿したいと思う。テーマはジャズの帝王マイルス・デイビスの「Milestones」である。

 マイルスのアルバムの中では、私はこのアルバムが一番好きだ。・・・というか、余りマイルスを知らんので、聴いたアルバムの中では圧倒的に好みに合うのがこのアルバムなのだ。とにかく、私は所謂「小難しいジャズ」が苦手なので、中後期のマイルスのアルバムは良くわからん。

 その意味でも本アルバムは私の好みに合っている。ある人の意見によると「昼にも聴けるマイルスのアルバム」なのだそうだ。とても、言い得て妙な表現だと思う。

 個人的に興味深いと思う点は下記。

(1)マイルスがトランペットを多少テクニカルに吹いている。
(2)ピアノトリオ(ピアノ、ベース、ドラムス)による演奏の曲が収録されている。とても良い。マイルスのリーダアルバムなのに、何なんですかね?訳が分からんが、とにかく曲は良い。
(3)有名曲「Milestones」が収録されている。演奏が素晴らしい。
(4)モード奏法の雰囲気がそこはかとなく感じられる。
(5)サックスの二人(キャノンボール・アダレイ+ジョン・コルトレーン)の演奏が素晴らしい。


# by crossovermiddle | 2020-12-21 12:30 | 音楽全般

Beach Boys__Smiley Smile

Beach Boys__Smiley Smile_b0021712_15562124.jpg 新型コロナウイルスの感染リスクに対する「非常事態宣言」により色々な規制が発動されたので、バンド練習のためにリハーサル・スタジオに近づくことができない。リハーサル・スタジオはその設備運営上、高い感染リスクを有しているので、この御時世にバンド練習のために利用するのは非常にまずい。ライブハウスも同様だが、われわれ音楽愛好家の活動を支えてくれていたこれらの企業群は今後生き延びる事ができるのだろうか?状況はかなり厳しいとみるべきだろう。

 リハーサル・スタジオを利用できないので、私が参加している全ての素人バンドは2月以降練習が中断している。特に、オールマン・ブラザーズバンドのコピーバンドはアンサンブルの難易度が高いので、2ヶ月以上もバンド練習ができないと演奏のクオリティを維持することが少々難しい。しかも、合同練習の目処が立たないので、自主練習のモチベーションも維持できない。

 当初は5月くらいから練習再開・・みたいな淡い期待もあったのだが、現状では年内は無理かも知れない・・・みたいな感じになってきた。それではマズイということで、最近トレンドとなっている遠隔ワーク的な取り組みを試みることにした。そこで、ヤマハが運営している「NETDUETTO」というインターネットサービスを試すことにした。これはインターネットを介して楽器等の遠隔合奏を行う環境を提供するサービスで、現在は実験的な運用・・という位置づけになっているようだ。

 サービスのイメージとしては、ネットを介したクラウド上に「ルーム」と呼ばれる仮想スタジオを設定し、各自がPCとオーディオインターフェースを介してルームに入室して合奏をする・・・という感じになる。信号遅延を最小にするために動画はやりとりしない。信号遅延はかなり小さい。

 オールマンブラザーズのコピーバンドのメンバーのオッサン達と深夜に七転八倒しながら色々やってみた印象は下記である。

(1)譜面割り、アレンジ等の確認、モチベーション維持、親睦を主目的とした練習にはギリギリ利用できるサウンドクオリティ ※メンバーが利用したネット回線環境の場合
(2)設定は非常に容易
(3)遠隔合奏という環境の豊富な可能性は魅力的

 意外と使えるかも知れない・・・という好印象をもった。このNETDUETTOというサービスは今年の6月に「SYNCROOM」という新しいサービスに発展的解消される予定なので、更にパフォーマンスが改善されることが期待できる。そして、9月以降は有料化サービスに移行する予定とのことだ。

 話題となっているリモートワークもそうだが、当初の「緊急避難」的な対応がコロナ禍の長期化により「恒常」的な対応になるかもしれない・・・と言われ始めている。色々な意味で、今回の災難は我々の社会生活を大なり小なり変えてゆく事になりそうだ。

 さて今回のアルバムは、1967年にリリースされたビーチ・ボーイズのマニアックなアルバム。世界的に大ヒットしたGood VibrationsがB面の1曲目に収録されている。なんだか訳の分からん内容のアルバムだが、非常にクオリティの高いアルバムとして業界では評価されている。歴史的名盤である「Pet Sounds」をさらに複雑怪奇にして、コーラスクオリティを高めた・・・という感じだろうか?うーむ。 

# by crossovermiddle | 2020-04-27 20:06 | 音楽全般

Questions 67 and 68__Chicago

Questions 67 and 68__Chicago_b0021712_13384530.jpg  未曾有の大災難となってしまったコロナ禍のせいで世界も日本もハチャメチャである。今回はかなりヤバい。世界はどうなってしまうのだろうか?

 個人的には、保有株式の資産価値が下落して茫然自失の上に、Jリーグの無期限中断、音楽活動無期限自粛、旅行無期限自粛等々ですっかり張り合いのない人生となってしまった。3年前から無職なので満員電車に乗らなくて済むのが唯一の救いだ。

 バンド活動についてはここ数年ほぼ毎週のように東京、横浜のリハ・スタで忙しく練習していたわけだから、それらが無期限自粛となって一気にヒマになってしまった。・・・ということで、すっかり御無沙汰となっていた本ブログを更新しようというのである。

 行政からの外出自粛要請を遵守して自宅からほぼ一歩も出ないような生活を送っているため、必然的にPCの前に座ってネット情報を収集する時間が飛躍的に増大した。音楽系の情報に関して言えば、Youtubeという画期的なプラットフォームが様々な情報を提供してくれるので実に楽しい。世界には才能のある連中がウジャウジャしているものだとつくづく感心する。

 これまでYoutubeでは楽器演奏レッスン系の動画を視聴する事が多かったが、なにせバンド練習が無期限自粛になってしまったので、最近は一般的な音楽情報動画を視聴することが多くなった。そして、その中で最近非常にびっくりしたのがこの演奏動画である。

 なんなんでしょうね?この連中。シカゴのような大編成のバンドの演奏をこれだけ忠実に再現するのはちょっと信じられない。凄い。・・・と同時に、他の曲の動画を含めて連中の「シカゴ愛」が随所に感じられて、心底尊敬してしまった。ロシアのバンドのようだが、アメリカの代表的ロックバンドであるシカゴへの愛なのだ。素晴らしい。

 どうやら、ベースのオッサンがバンドのリーダーのようだが、地方銀行の副支店長みたいな風貌のくせに凄いベースを弾くのだ。あの複雑怪奇で難解極まりないピーター・セトラのベースラインをほぼほぼ完コピなのだ。ピーターのベースラインを完コピする人間がこの世に存在することに大いに触発されてしまった。

 以前から表明しているが、私にとってはピーターが世界最高のベーシストである。彼のベースラインが最高・・・と思える人間はきっと素晴らしく良い奴だと勝手に思っている。その意味では、上記のバンドのリーダのオッサンも良い奴なんだろうなあ。

 今回紹介した動画の演奏曲「Questions 67 and 68」は、1969年の7月にシングルカットされたロバート・ラム作曲のヒット曲でデビューアルバムのB面の1曲目に収録されている。シングル盤のB面曲は「Listen」。

 久しぶりにじっくり聴いたが、やはりピーターのベースラインは素晴らし過ぎる。



# by crossovermiddle | 2020-04-11 16:04 | 音楽全般
熱い胸さわぎ__サザンオールスターズ_b0021712_11263278.jpg つい先日までアホみたいに暑かったのに、いつのまにか結構寒くなってしまった。毎年、この時期は精神的に不安定になってしまう。晩秋⇒初冬という季節の移ろいの虚しさもさることながら、サラリーマン時代毎年恒例だった「次期事業計画立案開始のトラウマ」が未だに抜けないのだ。いやー、思い出すと吐き気がするな・・・。

 さてそのような不安定な精神状態にもかかわらず、バンド活動は極めて活況だ。11月初めからほぼ1ヶ月の間に、4ステージもおこなうことになっているのだ。しかも、全てのステージで演奏するバンドが違うので、40曲近い演目を演奏しなければならない。われながら、良くやるなあ・・・とは思うが、暇に任せて一生懸命練習している。

 演奏クオリティの向上は永遠のテーマだが、更に最近は新たなテーマとして「演奏姿勢の格好良さ」を追求しているのである。シニア職業ミュージシャンを目指すには重要な要素であると思うのだ。

 私が各バンドで担当しているエレキ・ベースという楽器はエレキ・ギター等とくらべると大きい(長い)ため、持ち方の工夫をしないと格好良くないのだ。元々、エレキ・ベースはレオ・フェンダーというオッサンが、平均的なアメリカ人の体格をイメージして開発(・・しかも、少々無理して・・・)したものがほぼ基準になっちゃっているので、アメリカ人より小柄な日本人が無造作に演奏するとビジュアル的に何となく違和感があるのだ。

 別に、演奏がやりにくい・・・という程に体格のハンディがある訳では無いのだが、日本人として平均的な体格である私の場合は、エレキ・ベースの持ち方でかなり演奏姿勢の雰囲気が変わる・・・という事に最近気づいたのである。・・・気づいて良かった。

 そこで、色々と研究をしてみたのだが、その結果として幾つかポイントがある・・・という事がわかった。それが、下記である。
熱い胸さわぎ__サザンオールスターズ_b0021712_14311212.jpg
 上図において矢印はエレキ・ベースを抱える高さとエレキ・ベースの傾斜を示している。黄色が従来、青色が改良1、赤色が改良2である。

 エレキ・ギターにも言えるのだが、一般的にギターは低い位置に構えて演奏すると、何だか知らんが妙に格好良い(・・・というか色っぽい)。特に、見た目の格好良さが非常に重要な要素であるロックバンドなんかでは、「どれだけ低く構えられるか?」が勝負となる。多分、腕が伸びた形になるので見た目が良いのでしょうな。ご存知のレット・ツェッペリンのジミー・ペイジ大先生がこのパターンである。確かに格好良い。

 ・・・・という事で、私も「できるだけ低く構える(青色矢印:改良1)」でやってみたのだが、予想通り演奏しにくい。実は悲しい事に、ギターは構える高さを低くするに従って、一般的には演奏しにくくなるのだ。ジミー・ペイジ大先生を「下手」みたいに言う向きがあるが、逆に言うと「あれだけギターを低く構えているのに、そこそこ上手い」というのは偉大なのだ。

 一方で、ロックギター技巧派の代表のようなイエスのスティーブ・ハウ大先生は田端義夫のような構え方だ。その方が、テクニカルな演奏ができるからだ。ベースも一緒で、フュージョン/ジャズ系で超絶スラップ等を駆使するテクニカルなベーシストは構えが一般的に高い。だから、余り格好良くない。だから、余り女にモテない。

 私の場合、6年前にベース・ギターを無理矢理担当させられて、しかもスラップ奏法までやれ!!・・とか言われちゃったので、当然のように演奏しやすい高めの構え方になってしまっているのだ。当時は演奏するだけで必死だったので演奏姿勢には無頓着だったが、これからシニア職業ミュージシャンを目指す者としては挑戦が必要だろう。

 高い⇒格好悪い・・・、低い⇒演奏しにくい ・・・・・さあどうする?・・・という究極の選択を迫られた私であったが、大好きなBABYMETALのバックバンド(神バンド)のベーシストの演奏を見て・・・目からウロコが落ちた。

 ベースを構える傾斜角度を大きくすれば良いのだ(赤色矢印:改良2)。これだと、ネック部が上に来るので従来型よりも左手の演奏はしやすい。しかも、右手は伸びるので格好も良いし、実は演奏もしやすい。


 うーむ。これは良い。どうして今まで気がつかなかったんだろう。BABYMETAL・・ありがとう。

 ・・・ということで、この演奏姿勢で今度のライブは乗り切るのである。さて、そのライブで演奏する予定の2曲が収められているサザンオールスターズのデビューアルバムが今回のテーマだ。実に素晴らしい。以上

# by crossovermiddle | 2019-11-18 15:12 | 音楽全般

COBALT HOUR__荒井由実

COBALT HOUR__荒井由実_b0021712_20102300.jpg
 我が湘南ベルマーレがかなりヤバい事になってしまい、全くもってテンションが上がらない。1999年、2009年、2019年と西暦年の下一桁が9の年はベルマーレサポータは疲れ果てる運命にあるようだ。2029年には何が起こるのだろうか?

 悲しいなあ・・・。ちなみに、このブログも2004年から15年も続けているのだということを改めてしみじみ思う。月日が過ぎ去るのは早い。

 さてそのような切ない秋も深まりつつあるが、今年も年末に向けてライブ出演が目白押しだ。今年も結局はギターは担当できなかった。ステージ経験数では既にベース演奏の方が多くなってしまった。たまにはギターもやらせてもらいたいが、ギター演奏者はとにかく沢山いるのだ。

 年末に向けたライブのボサ風ユーミン特集という演目でオンサンバンドで演奏することになった。「ユーミン演奏します・・・」と売り込むと、ライブに出演させてもらえるのだ。嬉しいなあ。ユーミン、サザンは絶対に受ける。

 さて、今回紹介するアルバムはユーミンの3枚目のオリジナルアルバムである「COBALT HOUR」。発売は1975年。ベースは細野師匠。達郎師匠も参加している。ユーミン特有の派手さは余りないが、地味にジーンと来るアルバムだ。

# by crossovermiddle | 2019-10-16 20:35 | 音楽全般

E-mail: bzfallvalley@gmail.com


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