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TOTO__TOTO

b0021712_11065843.jpg アメリカを代表するロックバンドのTOTOが1978年に発表したデビューアルバム「宇宙の騎士」が今回のテーマ。TOTOは本ブログ初めての登場である。

 TOTOが本アルバムでデビューした当時は、「何だかとてつもない凄いバンドがいるらしい・・・」的な評判が高まったように記憶しているが、実はその後の印象がほとんどない。ただ、本アルバムのA面3曲目”Georgy Porgy”だけは不思議と記憶に残っている曲である。

 1978年当時の私にとっては、「一流スタジオミュージシャン=神」であるから、L.A.の凄腕スタジオミュージシャンで結成されたTOTOには飛びつくはずなのだが、残念ながら現在に至るまで真面目に聴いたことが一度も無いし感銘を受けた記憶も無い。

 2017年の最後を飾る記事でもあるので、ロック聴かず嫌い反省の旅・・の集大成としてTOTOをYoutubeでじっくりと聴いてみた。

 まず、メンバーの演奏力がとんでもなく高い事を改めて再認識する。特に、リズムが実にタイトだ。近年は基本ビートがコンピュータによって生成されている曲も多いので、リズムがタイトであることは当たり前・・という感じだが、人間系の演奏でタイトにリズムをキープする・・・というのはプロでもハードルが高い。何だかズルをしているようなレベルのタイトさである。

 次にボーカルとコーラスのレベルの異常な高さに驚く。どうして、欧米のバンドってコーラスが上手なんですかね?コーラスが上手い(・・・というか売りにしている)日本のバンドはオフコースくらいしか思いつかん。欧米人とのフィジカルの差が影響しているような気もするし、”音楽をどう楽しむか?”という文化の違いも影響しているような気がする。

 実に素晴らしいのだが、「TOTO好きですか?」と聴かれたら実は「うーん」となってしまう。それまでに聴きまくった1970年代の人間臭いサウンドとどうも異なるからだ。

 このようなある種の個人的な違和感を端的に説明するキーワードが”産業ロック”というカテゴリである。”聴きやすいメロディー”、”リッチなサウンド”、”品質の高い演奏”という要素をもったロック・サウンドを表現するカテゴリである。代表的なバンドとしてはジャニー、フォーリナーなどがある。このキーワードを浸透させたのはロック評論家で有名な渋谷陽一オヤジであるらしい。我々世代においては、このオッサンは有名ですね。

 産業ロックが本格的に発展していくのは1980年代に入ってからだが、楽器テクノロジーの進歩の影響が一番大きいだろう。特に、シンセサイザーがデジタル化され始めたことにより、キーボードによってストリングス、ブラスなどの高コストの音が低コストに実現できるようになったことが大きい。当時はYAMAHAのDX7とか色々なデジタルシンセサイザーの名機が生み出された。

 ライブを主体とするロックバンドにとってはこれは非常に大きい。もう一つのコーラスに関しては、ライブ用の専門コーラス部隊を採用すれば、相当なクオリティのサウンドがライブで実現できてしまうのである。ライブで専門コーラス部隊を採用したって、聴衆はリッチなサウンドを求めているから文句は言わない(多分)。

 こうやって考えると、確かにロックの産業化・・・みたいな感じはわかりますな。ライブの音をリッチというか、どんどん派手にできるので、ボーカルも感情移入型のハイトーンボーカリスト中心になるし、曲もシンフォニックな大袈裟なものになる。まさに、産業ですな。

 実は、私はこういうサウンドが好みではない。私の愛するシカゴが14枚目以降のアルバムで”産業化”していったのに合わせて、急速に興味が低下して行ったのもうなずける気がする。

 

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by crossovermiddle | 2017-12-31 12:01 | 音楽全般 | Trackback

Little Games__The Yardbirds

b0021712_21332622.jpg 今回は伝説のブリティッシュ・ロック・バンドと言われているヤード・バーズがテーマ。伝説バンドと呼ばれるのは、良く知られているようにエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジという3人のギタリストが在籍していた・・・というのがその大きな理由であろう。
 
 確かに、これは凄い。3人共に使用ギターをオークションに出せば、数千万~数億円/本にはなってもおかしくないという連中である。私は買わんが・・。とにかく、この3人のギタリストが在籍(しかもジェフ・ベックとジミー・ペイジは同時に在籍していた期間もある)していたのだから、全くもって驚きである。

 私がロックを真面目に聴き始めた頃には既に目立った活動はしていなかったが、「スゲーバンドだったんだろーなー」と思いつつ、実は一度も聴かずに現在に至っているのである。1970年代ロックではないので聴かなくても良いかも知れないが、やはり聴いておきたい・・という事で、いつもお世話になっているYoutubeサービスで色々と聴いてみた。

 50年前のロック・サウンドだから実に古めかしい感じがするが、やはりオリジナリティというか新時代の音というか・・訴えるものは十分ある。マグマが噴火する前のような独特な雰囲気だ。

 とはいえ、いつものように直ぐに飽きてしまった。まあ、しょうがないですね。そういうサウンドです。

 飽きてしまったので、ヤード・バーズに関する情報を色々と調べてみたのだが、こっちの方は実に興味深い事が幾つかあった。

(1) クラプトン、ベック、ペイジの3人は意外と仲が良かった。しかも、3人はほぼ同学年である。
(2) クラプトンが音楽的対立で脱退することになり後釜としてペイジに白羽の矢が立てられたが、ペイジはクラプトンの心中を慮って(忙しいのもあったらしいが)加入を断り、仲の良かったベックを紹介して加入に至った。
(3) ベックとペイジは同時に在籍していた時は、ペイジはベースを弾いていた。ベックは仲の良かったペイジに「俺は辞めっから」と断って脱退していった。
(4) 一人残されたペイジはバンド存続に色々手を尽くしたが叶わず、そうこうしているうちにバンドとの契約も切れちゃったので、しょうがないからツエッペリンを立ち上げた。
 
 などなど・・・・。

 とにかく、「3人はそこそこに仲が良かった」という事実は個人的にはびっくりである。当然、仲が悪いと思っていた。「あんな凄いギタリスト達を抱えて、ヤードバーズもマネージメントが大変なんだろうね」と心配していたくらいである。

 特筆すべきは、ジミー・ペイジのオッサンの存在である。このオッサン、なかなかやるなあ。各種情報を総合的に判断すると、人間的にはかなり優れた人物であったような気がする。頭も切れたようだ。要はやり手のビジネス・マンみたいな感じである。

 クラプトン、ベックは明らかにギター職人であり、ペイジとはちょっとタイプが違うようだ。ジミー・ペイジって良いヤツなのかも・・・。

 ジジイになったベックとペイジが一緒に演奏して、仲良く抱き合っている動画なんかもYoutubeにはアップされている。こういうのって、実に良いなあ・・・と思う

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by crossovermiddle | 2017-12-20 23:03 | 音楽全般 | Trackback

One Way...or Another__Cactus

b0021712_16473109.jpg Youtubeを利用して極めて低コストで1970年代のロック名盤を探索しているが、ここ数回の記事では「二度と聴かん」、「好みに合わん」ばかりで書いていても虚しくなってきた。そこで、今回は大好きなカクタスが1971年に発表した二枚目のアルバム”One Way...or Another”がテーマ。

 カクタスは日本では余り知名度は高くないが、アメリカン・ハード・ロックを語る上では極めて重要なバンドであり、後続のバンドに多大な影響を与えている。骨太のハードロックでズンズンと突き進んでゆくサウンドが実に気持ちが良い。

 カクタスというバンドを分かり易く形容すると「米国版のツェッペリン」というのが近いだろう。サウンドも似た感じだし、アコースティックなサウンドを活用している点も似ている。ただし、カクタスの場合はカントリー・ウエスタン系のアコースティック・サウンドが主体である。

 とにかく、このバンドのポイントはベーシストのティム・ボガードとドラムスのカーマイン・アピスの二人だ。カクタスの前にヴァニラ・ファッジに所属していた二人は、後に一緒に組んでBBAを結成するジェフ・ベックから再三にわたってバンド結成の勧誘を受けていたらしい。

 ウルトラ自己中・ハイテク・ギタリストのジェフ・ベックから認められていたのだから、二人の演奏テクニックは極めて特徴的で優れていたのだろう。ただし、ジェフ・ベックが事故トラブルか何かでバンド結成の話が頓挫し、「しょうがねーな」的に結成したバンドがカクタスだったらしい。

 カーマイン・アピスのドラムスは凄い。実に凄い。こういうドラマーをロック的には上手いって言うんだろうなあ。ジェフ・ベックがツェッペリンに対抗心を燃やして二人を巻き込んでバンド作ろうとしたのだから、こんな感じのドラムスが必要だったのだろう。

 そして、ベースのティム・ボガードである。以前の記事にも書いたが、私はこのオッサンのベースが大好きだ。いかにも、アメリカン・ロック・ベーシストっていう感じである。サウンドも格好いいが、演奏姿も格好良い。背が高いのからだろうが、実にベースの持ち方が格好良い。

 ベースとかギターを格好良く持つのは努力が必要だが、再三述べているように体格も大きく左右する。その点では、外国人バンドの演奏は実に格好良いのだ。

 ティム・ボガード、カーマイン・アピスは楽器演奏も凄いが、歌がこれまた上手い。カクタスはとにかく素晴らしいバンドである。

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by crossovermiddle | 2017-12-13 19:33 | 音楽全般 | Trackback
b0021712_17132926.jpg J1リーグの最終節に川崎フロンターレが初タイトルを逆転で奪取した。中村憲剛選手の涙はなかなか感動的だった。フロンターレは2000年始め頃はベルマーレと一緒にJ2でもがいていたのに、今やJ1の最強豪チームである。ずいぶんと差をつけられてしまった。川崎というホームエリアとの密着度合も素晴らしく、サポータ数・予算規模はともかくとして、チームの性格はベルマーレと良く似ている。サポータ連中の歓喜を見ると、まったくもって実に羨ましい限りだ。
 
 さて、いよいよ師走に突入したが、今月はバンド活動が非常に忙しい。現在、3バンドのベースを担当しているからだ。しかも、そのうちの一つでは新規ドラマーをネットで募集するという人事部長みたいなことも担当している。自転車輪行旅行にも行かなければならないし、今年は忘年会的なイベントは大幅自粛の様相だ。

 ちなみに、ネットによるドラマー募集については、活動エリア⇒神奈川、東京に限定したにも関わらず掲載3日目で既に3名のオッサンがアクセスしてきた。予想外の多さである。全員、50歳以上。オッサンドラマーは人材難だと思っていたのだが、「参加希望」的な連中はそれなりに存在しているようだ。

 以前にこんな記事を書いた。バンド参加方法に関する内容である。今回応募してきた3人のオッサンは「オッサン釣りのワナ」だとは露ほども思っていないようである。やっぱり、バンドに参加したいオッサンは沢山いるのだなあ・・・。

 ところで、「我々はバンド活動に対して、何を求めて何を目指すのだろうか?」という事を改めて考えてみたのだが、これが実にはっきりしないのである。個人的には「自己満足によるストレス発散をベースとした親睦」だと思っているのだが、これについては人それぞれだろう。まあ、「音楽が大好きなんだよ。俺は・・・」というのは基本中の基本だと思うけれど・・・。

 そのような事を考えながら選んだ今回のテーマはセックス・ピストルズである。皆さんご存知のように、1970年代後半に突然のように現れたパンクロックの雄だ。
 
 私はパンクが苦手である。苦手というか、逃げていた。「またかいな・・・」と言われそうだが、私はパンクと聞いただけでウンザリである。しかし、1970年代ロックを探す旅を彷徨っている以上、パンクロックは避けて通れない・・・ということでYouTubeにて彼らの唯一のスタジオ・アルバムである”勝手にしやがれ(NeverMind The Bollocks)”をじっくりと聴いてみた。

 全部、ちゃんと聞きました。しかし、正直やんなっちゃいましたね。全部の曲が同じに聴こえますね。私の乏しい知識によると、サウンドよりは詩のメッセージ性が重要・・との事だが、日本人の私には何を主張しているんだかさっぱりわからない。したがって、最大のセールスポイントが無力なんだから、単純なアホみたいなサウンドにしか聴こえない。

 レコード回して正座して聴くのはキツイが、前述のオヤジバンドのライブの演目にするのはどうだろうか?この曲を素人ライブで演奏したいか?と聞かれれば、私は完全に「ノー」だが、意外と「良いんじゃない?」っておっしゃるオッサンもいそうである。

 レコード聴いてる限りでは全部同じに聴こえるが、ライブではエネルギッシュな感じで結構受けるかも知れない。しかも、ボーカルがアナーキーぽい狂った系風貌のオッサンだったら結構絵になるなあ…と思う。楽器演奏スキルが低レベルでも、ボーカルさえ雰囲気を出してくれれば行けちゃう感じである。聴衆とも一体感も出そうだ。

 これって、バンド演奏においては非常に重要ですね。なるほど、素人がセックス・ピストルズに触発されて次々にバンド演奏にトライして、フォロワーを多く生み出した・・というのも何となくわかる気がするな。

 情報によると、これらのフォロワーバンドの中から幾つかの腕利き連中が”ニュー・ウエーブ”と喚いてさらにパンク・カテゴリを発展させたらしい。なるほどねー。勉強になるなあ。

 あの有名な”スネークマン・ショー”のレコードで、「パンクとニューウエーブは全然違うんだぞ!!」と叫ぶ面白い一節があるが、今となってはその言いたい事の意味が何となくわかる気がする。

 でも、私にとっては、全く聴く気も、演奏する気も起きないサウンドである。



 

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by crossovermiddle | 2017-12-04 20:59 | 音楽全般 | Trackback

E-mail: bzfallvalley@gmail.com


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