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Disraeli Gears__Cream

b0021712_17460895.jpg 英国の生んだスーパーバンド クリームが今から50年前の1967年に2枚目として発表した大ヒットアルバム「カラフル・クリーム (Disraeli Gears)」が今回のテーマ。
 
 クリームは1960年代半ばから1970年代前半に活躍したバンドであり、ビートルズと活動時期はほぼ重なっている。メンバーのエリック・クラプトンは世界中のロック・ファンから神のように崇められているギタリストである(らしい)。彼が使用したストラトキャスター等がオークションに出されると数千万円とかウン億円とかで取引されることもある(らしい)。

 本アルバムと1枚目の「フレッシュ・クリーム (Fresh Cream)」を合わせて聴いてみた。


 正直言って、どーも良いとは思えない。最近テーマとなるバンドは全部好みと合ってませんな。だから、反省の旅なのかもしれないが・・・。ともかく、ブルースを基調としたサウンドと捉えるならば、以前に紹介したオールマン・ブラザーズの方がはるかに自分の好みに合っている。

 クリームとエリック・クラプトンは「どーも、好みに合わん」などと表明すると、「ロック・ギタリストの風上にも置けん」とか言われて暗殺される可能性がある。タンジェリン・ドリームやクラフト・ワークを「好みに合わん」と表明するのと、クリームやローリング・ストーンズを「好みに合わん」と表明するのでは暗殺可能性のレベルが違う。

 15年程前に、クリームの有名曲である「Crossroads」をEGで完全コピーした事がある。結構苦労してコピーしたのだが、余り感動は無かった。はっきり言って曲がつまらんから、コピー演奏していてもつまらんのですな。

 ましてや、こんな有名曲を演奏会なんかの演目にでもしようものなら、間違いがバレバレでプレシャーでフラストレーションが溜まりまくる。しかも、曲がつまらないから、達成感も無い。しかも、多分聴衆にも受けないと思う。素人はライブでクロス・ロードは演目にすべきではないと思う。

 オールマン・ブラザーズ・バンドは好みに合うのに、クリームは何故好みに合わないのか?とちょっと考えてみた。そこで、お馴染みの平塚近傍在住のジャズ・ギタリストに聞いてみたのだが、面白い見解を披露してくれた。

 クリームの曲(代表的なクロス・ロード)は、マイナーペンタ・スケールとメジャー・ペンタ・スケールが交互に出てくるサウンド・パターンの曲が多いらしい。このパターンって、どうも日本人には苦手なサウンドなのではないか?という事である。カントリーウエスタンも同じパターンであるらしい。日本人はマイナーペンタは得意だが、メジャーペンタは苦手なのだ。

 なるほど。さすが、プロのジャズギタリストである。見解の次元と質が違うな。実に論理的だ。

 ・・・となると、多くの日本人ロックファン達はクリームのサウンドは好みに合わないはずなのだが、クリームは日本では人気がある。みなさん、本当にクリーム好きですか?形から入ってませんか?オールマン・ブラザーズ・バンドの方が、数段良いと思いませんか?





 

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by crossovermiddle | 2017-11-27 16:10 | 音楽全般 | Trackback
b0021712_22531121.jpg 前々回、前回とクルクルパー系のプログレッシブ・ロックバンドがテーマだったが、どちらのバンドもキーワードはコンピュータ・サウンドということになる。そこで、ふと思い出した。DAWの事である。

 DAWについては、以前にこのような記事を書いた。それから3年があっという間に経過してしまった。何やかやと忙しくて、せっかく購入したDAWソフトウエアであるCubase7.5は単純なMIDIシーケンサーとしてたまに利用する程度であった。そのような体たらくであるにもかかわらず、新し物好きの性でCubasePro8にバージョン・アップだけは敢行した。ちなみに最新版はCubasePro9であるらしい。

 ともかく、Cubaseはプロの音楽制作現場でも利用されているレベルの高いDAWである。当然、操作はややこしい。ややこしいので、私の能力ではMIDIシーケンサくらいにしか利用できないのである。

 しかし、タンジェリンドリームとクラフトワークをボロカスにけなした手前、最近のコンピュータ音楽事情の認識と多少の反省を込めて再度Cubaseを有効活用しようと考えた。そこで、過去に購入して幾度となく挫折した「活用ハンドブック」を読み返してみたが、著者の書き方がヘタクソ(?)のせいか相変わらず理解できない(下図はCubasePro8の操作画面例)。MIDIシーケンサ以外に何ができるのか?がさっぱりわからない。

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 「悲しいなあ・・」と途方に暮れていたところ、急に良い事を思いついた。お馴染みのYouTubeがあるではないか!!こんなややこしいソフトウエアなんだから、きっと操作の説明動画があるはずだ!! 早速"Cubase"で検索したところ、案の定ウジャウジャと動画が見つかったので、良さそうな動画を選定して何本か視聴した訳である。

 視聴して愕然とした。DAWソフトウエアCubaseを活用した最近の音楽制作の現場の進歩は、私の理解を大きく超えていた。CubasePro8でこれだけ凄いのだから、最新バージョンではどんな事になるのか(動画は怖くて視聴できなかった・・・)?いやはや、技術の進歩は驚くばかりである。

 内蔵されているソフトウエア音源のクオリティや充実度、ソフトウエア連携機能等が飛躍的に向上しているのは理解の範囲だったが、びっくらこいたのはオーディオ音源に対する編集機能である。

・ オーディオ音源の音程に狂っている箇所があれば正しいピッチに調整できる。当然、一括でも修正できる。
・ オーディオ音源に対しての最適なハーモニー音源を生成できる。
・ オーディオ音源をマルチバンドでイコライジングして、音の特性を自在に変更できる。
                                         等々・・・

 これは凄い。一番難しいボーカルだって、クオリティをどんどん向上させる事ができる。私のようなヘタクソが歌ってもそれなりの楽曲を制作できるということだ。現在の音楽制作の現場は凄い事になっている事を今回初めて知った。読者の中には「そんなの当たり前でしょ」という方も多くいるだろうが、私は全く知らなかった。正直、完全に時代に取り残された気分だ。

 うーん。余りに衝撃的な現状を目の当たりにした今回のテーマははっきり言って適当にならざるを得ない。エマーソン、レイク アンド パーマーが1973年に発表した「恐怖の頭脳改革」である。一応、1970年代ロックを探す反省の旅は進んでいるのだ。

 昨年、キースとグレッグは相次いで他界した。71歳と69歳であった。青春を共に過ごした私としてはかなりのショックであった。DAWなんか欠片もないような1970年代に、3人編成で果敢に進歩的なサウンドを追及した事に大いに敬意を表したい。それを言うなら、タンジェリン・ドリームとクラフト・ワークにももっと敬意を払うべきなんだろうな。Cubase8.5で衝撃を受けた直後なので、実に素直である。

 本アルバムはELPの代表作との評価は多いらしいが、楽器演奏技術の追求が強い感じがする。特に、カール・パーマーがやけに張り切っているのだ。また、曲によってはグレッグ・レイクがEギターを弾いて、キース・エマーソンがベースラインを弾くという4ピース形式の演奏もあったりする。これは中々興味深い。ジャズが大好きなキースの趣味で、ところどころにジャズの有名フレーズが組み込まれていたりする。素晴らしい名盤であるが、一家に一枚は必要無いような気がする。

 



 





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by crossovermiddle | 2017-11-19 10:12 | 音楽全般 | Trackback

The Man-Machine__Kraftwerk

b0021712_14052693.jpg 前回の記事でタンジェリンドリームをボロカスに言ってしまったが、もうヤケクソなのでドイツの生んだもう一つの超ビッグロックバンドであるクラフトワークが今回のテーマ。彼らが1978年5月に発表した「人間解体」をじっくりと聴いてみた。

 クラフトワークはロックバンドじゃないのでは?・・・と言う御意見もあろうが、私は大学生の時から”クラフトワークはプログレッシブ・ロックバンドである”と刷り込まれている。私と同世代のロック好きのオッサンはきっと同様だと思う。

 今の若い人達は理解できないかも知れないが、当時の”プログレ何でもあり、やったもん勝ち”的な状況は尋常ではなかった。言葉の定義から考えると「プログレッシブ・ロック=進歩的なロック」って事だが、斬新でそれまでには無かったようなサウンドはかなりの割合でプログレの範疇に放り込まれた。

 今では絶滅危惧種の烙印を押されてしまったフュージョンだって、当時はクロスオーバーという言葉が定義されるまではプログレに放り込まれていた時期がある。クラッシックぽいのもプログレ、ジャズっぽいのもプログレ、ヒョロヒョロリーピロピロとかいう環境音楽っぽいのもプログレ、ヨーデル歌ってもプログレ、片足立ちでフルート吹いてもプログレ、イエスみたいな正当ロックもプログレ・・・1970年代のプログレッシブ・ロックは何でも有りだったのである。当然であるが、私が魂を込めて聴いたのは正当ロック・プログレだ。

 とはいえ、当時は夢と希望に満ちあふれた若者だった私にとっては、プログレッシブ・ロックのカテゴリは探求しがいのあるサウンド群であったとも言える。

 そこで、今回のクラフトワークである。まず最初に断っておくが、私は坂本龍一氏率いるYMOのサウンドが全くの苦手である。どこが良いのかさっぱりわからない。したがって、クラフトワークの本アルバムも、どこが良いのかさっぱりわからない。とにかく、この手のサウンドの良さが全く理解できない。理解できないし、楽しくも無い。

 下記の写真はネットで紹介されていた最近のクラフトワークのライブの様子である。新型PCのセールスプロモーションだと言っても違和感はない。実に面白い。でも、サウンドは面白くない。
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 タンジェリンドリームの時と同様に、クラフトワークのファンに「ロック愛好家の風上にも置けん!!」と罵られながら暗殺されそうだが、今回のアルバムは全くもってもう一度聴こうという気にはなれなかった。早く終了して欲しかった。

 タンジェリンドリームよりは楽しい音楽だとは思う。しかも、1970年当時の貧弱なテクノロジーの中で、このような斬新なコンピュータ的なサウンドを追求した事には敬意を表する。しかし、残念ながら私が愛するロックサウンドとはかけ離れております・・とお伝えするしか無い。

 

 

 

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by crossovermiddle | 2017-11-02 00:04 | 音楽全般 | Trackback

Zeit__Tangerine Dream

b0021712_23323270.jpg 1970年代のロックを探す反省の旅も徐々に方向性を見失いつつある。今回はついにタンジェリンドリームにたどり着いた。1972年に発表されたZeitがテーマである。

 ドイツが生んだ驚異のグループであるタンジェリンドリームは私にとっては超鬼門である。名前は良ーく知っている。大学生の頃から良ーく知っている。でも、本音を言うと全く聴きたく無いのだ。しかし、何度も述べているように1970年代ロックを探す反省の旅に出た以上、このグループは避けては通れない。

 ところで、タンジェリンドリームのメンバーの面々はこんな音楽を制作して楽しいのかな?

 絶対に楽しいはずがない・・と私は思う。「ゴボゴボ」とか「キョイーン」とか「ファーン」とか「ヒョー・・・・」とかが延々と続くのだ。それでも、楽しいですか?そうですか・・。

 作るのは多少楽しいかも知れない。しかし、(敢えて問うが・・)タンジェリンドリームを聴くのは楽しいですか?本当に楽しいですか?

 1970年代ならいざ知らず、2017年現在だったらウチの孫でも作れるわ。こんなの。

 タンジェリンドリーム・ファンの皆さんに「ロック愛好家の風上にも置けん!!」と罵られながら暗殺されるかも知らんが、正直言って私はこんなアホなアルバムは二度と聴く気にはなれない。

 これが、Zeitを拷問を受けるような思いで最後まで聴いた率直な感想である。

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by crossovermiddle | 2017-11-01 00:01 | 音楽全般 | Trackback

E-mail: bzfallvalley@gmail.com


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