2004年 06月 23日
ファンキーキャラバン___スペースサーカス
スペースサーカスのファンキーキャラバンを聞いた。購入は1978年。日本の初期のフュージョンシーンで活躍したグループだが、当時はプリズムと比較されていたこともあった。この頃のフュージョングループ(いやクロスオーバグループか?)は、演奏技術を競い合うような性格が強く、スペースサーカスもギンギンにハイテンションテクニックを披露していた。特に、ベースの岡本氏の演奏は、当時あまり一般的ではなかったチョッパーを駆使した斬新なものであり、一部の熱狂的なマニアに絶大な支持を受けていた。現在でも、本アルバムのCD化を希望する声が多いと聞く。本アルバムはデビュー盤であるが、額面とおり本当にテクニカルな演奏である。自己顕示欲丸出しの岡本氏のベースが縦横無尽に駆け回る合間に、ギターの鋭いカッティングが絡んでくる。本当に、ファンキーだ。当時のライバルであるプリズムは、ファンキーと言うよりはアンサンブルと和田アキラの泣きのつっこみ速弾きギターが売りであり、だいぶ雰囲気が異なる。どちらかと言うと、後から台頭してきたカシオペアに近いだろう。しかし、ルックスの良さとキャッチャーなサウンドで一気に人気者になったカシオペアとは対照的に、いつの間にか消えてしまった。誠に残念である。
by crossovermiddle
| 2004-06-23 15:12
| 音楽全般