2017年 06月 28日
Love Songs__竹内まりや
先日紹介した「ジャズギター演奏」に関する記事に何人かのジャズギター演奏好きオッサンが反応したので、もう少し核心に迫った情報を共有したい。私自身も全くの未熟者であるから、高度なノウハウは理解できないし紹介も難しい。
ただし、これまで何十年も溜めてきた疑問とフラストレーションが若干ながら氷解したのだから、その部分にフォーカスしてポイントを紹介したい。ポイントは下記である。
(1)理論を知らないとジャズギターは弾けんのか?
身も蓋もない話だが、答えは「弾けん」であると思う。理論より感覚が大事・・とのご意見はあろう。私自身が正にそうであるから、それは良ーくわかる。しかし、効率良くジャジーなギターが弾けるようになるには理論は重要なのは間違いない。
では、どのように理論を習得すれば良いのか?ここが重要な分かれ道になるようだ。ジャズギターを演奏したいオッサンは大なり小なり、一度は「ジャズギター教則本」の類は購入したと思う。しかし、件のプロジャズギタリストによると、教則本やレッスン動画の類を活用して独学でジャズギター演奏を習得するのは「かなり困難」との事である。
重要なポイントに辿り着くまでに挫折する・・・ように意図的に制作されているのではないか?・・・というのが彼の言い分だ。
(2)プロにポイントとなる最低限の理論を教えてもらうのが近道なのか?
再び、身も蓋もない話であるが答えは「Yes」だと思う。件のプロによると、「日本で独学でジャズギターを習得できるような教則本は見たことがない・・」との事であった。
この意見には異論はあるだろうが、実は彼自身が教則本による独学に挫折し、結局はプロギタリストに直接習ったのだそうだ。ジャズギターの世界では子弟関係は確かに良くある。ロックじゃそんなのは余り無いですね。
YouTubeのジャズギター講座には良心的なレッスン動画が幾つかあるが、やはり間接的ながら同様の事を表明している講師が何人もいる。
(3)レッスン供給サイドが「演奏ノウハウの出し惜しみ」をしてるだけではないのか?
再々度、身も蓋もない話だが答えは「Yes」だと思う。ゴルフのレッスンと一緒である。つまり、虎の巻は容易(タダもしくは教則本やDVD程度の費用では)には入手できないという事である。
上記(1)~(3)にあるように、ジャズギター演奏を効率良く習得するためにはプロに習うしかない・・・という結論を私は見出している。正に、身も蓋も無い結論であるが、ロックギター演奏が独学で比較的容易に習得できるので錯覚してしまうのだが、ジャズギター演奏は「理論」という高い壁があるので一筋縄ではいかない。
ロックギターはペンタだけで何とかなるが、ジャズギターはそれじゃあ直ぐに行き詰まる・・・という表現が分かり易いだろう。ジャズ演奏の最も重要なポイントとして「スケールチェンジ」という技法があるが、大抵のロックギターオヤジはこれの必要性を理解していない。少なくとも私は理解していなかった。
しかし、このスケールチェンジを理論をベースに自在に操れるようになると、正にそれがジャズになるのである。したがって、ジャズではコード進行の把握は極めて重要だ。ロックや弾き語りではコード進行はわからなくても手のパターンと感覚で何となくやれてしまうが、ジャズではそれだけではダメなのだ。直ぐに行き詰まる。
「今、私はGm7を意識して演奏しております。もう直ぐC7を意識して演奏しますよーん」という演奏が必要なのだ。そして、このような演奏がほぼ無意識のようにできるようになると、プロのジャズギタリストになれるのである。
・・・と中途半端に結論づけてしまったが、後は皆さん独自に研究してみていただきたい。さて今回紹介するのは、大好きな竹内まりやさんの大ヒットアルバム。発売は1980年で、毎度おなじみの私の青春最後の年である。
カラオケの定番である「セプテンバー」、資生堂CMソングの「不思議なピーチパイ」など素晴らしい曲が満載だ。久しぶりに聴いたが、本当に素晴らしいアルバムですなあ…。その中でA面5曲目の「五線紙」という曲が、我々世代のオッサンには大変人気があるのだ。
竹内まりやさんのボーカルとコーラスの組み合わせなのだが、バッキングがジャズギターのみなのだ。もう、涙が出るくらい素敵な曲ですね。こんなのを是非やってみたいものである。
by crossovermiddle
| 2017-06-28 00:14
| 音楽全般