Moonglow__山下達郎

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 私と同世代の音楽好きオッサンはそれなりに幸運な人生を歩んだと思う。ギリギリ年金が正しくもらえるのもありがたいが、1970年代に青春時代を過ごした・・・という事が意外と大きい。

 これについては過去にも何度か言及している。音楽を含めて色々な物にコンピュータが入り込む直前の時代であり、非コンピュータ系の環境が完成形を迎えた時期ともいえる。

 音楽も然りである。音楽にコンピュータが入り込む事は悪いとは思わないが、最近の若い人は「それしか知らない」というのが不幸なのである。我々世代は「両方知っている」のだ。しかも、多感な時代に完成度の高い音楽に接したのは幸運としか言いようがない。

 独断と偏見を踏まえて敢えて言うが、私と同世代のオッサンは日本で最も音楽がわかっている連中である・・・と断言したい(同世代のオバサンはわからん)。

 そのようなオッサンの中には「山下達郎大好きオッサン」はかなり多い。我々と山下師匠とはほぼ同世代だから音楽的な価値観も合うのであろう。しかし、良く知られているように、山下達郎という希代のミュージシャンの1970年代は苦難の時期なのだ。

 彼の苦難の時期を我々世代はリアルタイムで共有している。私の広範囲かつ綿密な調査によると、私も含めて下記のようなプロセスを経て山下達郎好きオッサンに変身している人が多い。

(1)1970年代後半に、何らかのきっかけで「山下達郎」というキーワードを認識する  ⇒ 私の場合
(2)1978年末に発表された4作目のアルバム「Go Ahead」を聴いてひっくり返る
(3)1979年にJALのタイアップソングに採用された師匠を既に知っている事に優越感を持つ
(4)1980年に発表された6作目のアルバム「Ride On Time」で師匠が大ブレークするのを呆然と眺める

 なるほどね・・・と思う読者も多かろう。今回ご紹介するのは、上記(3)で言及したJALタイアップ曲『愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-』を収録する5作目のアルバム「Moonglow」。

 超傑作の4作目と大ブレークの6作目に挟まれた微妙な作品であるが、我々世代のオッサンは一度は聞いておかねばならない作品だ。一家に一枚は責務のような気もする。

 前述のタイアップ曲、A面2曲目の『永遠のFullMoon』、5曲目『FUNKY FLUSHIN'』が実に素晴らしい。背水の陣で制作した前作と比較すると、個人的には実験的な要素を持つ曲が多いと思う。しかし、師匠のキャリアにとってはこの5作目は極めて重要なんだろうなあ。



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by crossovermiddle | 2017-04-09 12:29 | 音楽全般 | Trackback

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