In The Court Of The Crimson King__King Crimson

b0021712_8485693.png  前回のエントリーで言及したキング・クリムゾンのデビューアルバム。前回紹介した『アビーロード』同様、誰もが認める人類史上に残る名盤といえるだろう。こんなアルバムが立て続けに発表されてしまうというのは、当時の大英帝国は一体どんな才能が集まっていたんだ・・と驚くばかりだ。大学二年の時に、同じ下宿で知り合った同級生から、このアルバムは初めて紹介された。現在、この男は地方のFM局の偉いさんをやっているのだが、今思えば音楽についてはセンスのある奴だったんだなあ・・・とつくづく思う。
 A面一曲目の『21st Century Schizoid Man 』から度肝を抜かれる。いきなり、リードがSaxである。シャープで手数の多いドラミング。同様に手数の多い、ピック弾き丸出しのグレック・レイクのベース。そして、御大ロバート・フィリップの訳のわからん独特なギターフレーズ。プログレッシブロックというカテゴリで当時紹介されているキング・クリムゾンであるが、そんな簡単な括りには当然当てはまらないことは明白だ。
 そして、A面2曲目『I Talk To The Wind』が始まった時の、一曲目との余りにも異なる静寂。この美しさは壮絶だ。しかも、今度はフルートですぜ。これって、ロックなの?って思っちゃうよね。リリカルなエレキギターのハーモニクス。何もかもが美しすぎるぜ。
 A面3曲目は有名曲『Epitaph 』。後にEL&Pに移籍して日本のネーチャンにモテモテだったグレッグ兄ちゃんの素敵なボーカルが印象的だ。これぞプログレッシブ・ロックというドラマチックな構成である。冒頭のギターソロのトーンを出すのは結構難しいのだ。この有名曲で特筆すべき事は、あのメロトロンが効果的に利用されていることだ。最近の方は『メロトロンって何?新しいスイーツ?』なんてお茶目な事を言うであろう。違うのよね。メロトロンとは人類史上に燦然と輝く、信じられないようなドンデモ楽器なのだ。詳細はここを見て欲しいのだが、とにかく楽器としての発想が凄い。当時、どのくらいの価格だったのか想像もつかないが、今なら数千円のキーボードにも音的には負けちゃうのだろう。でも、このサイトにもあるように、人類の英知を結集(・・・していないか・・)したその心意気は、やはり音楽を感じるのだ。粗製濫造の音楽がはびこり、ミュージシャンの地位も低下し、サウンドとしてつまらなくなった現在の音楽を聴くにつけ、当時は良かったとつくづく思うのである。
 このアルバムが発表されたのは1969年。私が中学1年の時だ。この時期にこんな音楽が生み出されていたとは、実に驚くべき事だ。まさに一家に一枚は責務のアルバムであろう(私は持ってないけど・・)。
 
[PR]
by crossovermiddle | 2013-02-24 09:58 | 音楽全般

E-mail: bzfallvalley@gmail.com


by .
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30