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LaLa means I love you__The Delfonics

LaLa means I love you__The Delfonics_b0021712_21542681.jpg  スイート・ソウル、フィラデルフィアの1968年の名曲、The Delfonicsの『LaLaは愛の言葉』が今回のテーマである。この曲ですね。素晴らしい曲であるため、数々のカバーがある。個人的にはジャクソン5のカバーと山下達郎師匠のカバーが好きだ。黒人特有のスケベそうなファルセットボイスがたまらない。

 今回この曲を何故にテーマに選んだかというと、実は我がバンドの次回ライブの演目の一つがこの曲になりそうなのだ。ライブなので、ひとまず山下達郎(彼のライブアルバムJoyの収録)バージョンでゆこう・・と目論んでいるが、なにせボーカルの超名曲。ボーカルをちゃんとやらなければならないのだ。

 これまでも、ボーカル苦手男としてグチを書き連ねているが、今回はボーカルは免除なのでギターを甘く、渋く弾いてやろう・・と思っている。前回のNightBirdsのギターソロのミスによる汚名を返上するのだ。ボーカルが決まれば、相当に受ける曲だ。ボーカルパートの連中には是非とも頑張って貰いたいものである。

 さて、前回に続いて『苦難の入院物語』の後半である。

パート4.『個室で良かった』 

 検査(・・正確には採取だな)の翌朝6:00まではほとんど身動きが取れないという地獄の時間を過ごした訳であるが、身動きは取れないとはいえ当然尿意はもよおすのだ。じゃあ、どうするか?溲瓶を使うのである。

 難しい漢字であるが『シビン』と読む。昔シピンって野球選手がいたな。人生初めてのシビン。ウフフフフ。深夜3時にシビンでオシッコである。美人の看護師さんが、『手伝いましょうか?』などと・・・言うのだが、妙齢の美人の看護師さんに深夜3時にそんな事をお願いしたら男のプライドも何もあったものではない。

 本当だ。本当にそれは無理なのですね。失礼の無いように看護師に退室いただき、自分で尿採取を試みたのだが、何せ初体験の深夜3時の溲瓶である。結局、若干ながら漏洩しましたね。もう、深夜3時に溲瓶でグチュチュ、ニュルニュルである。個室で良かった。

パート5:『愚か者。それでも男か!!耐えるのだ』

 シビン初体験も散々な有様で、失意のどん底で天井を見つめていると、遂に担当医師が登場。腎臓の具合を確認して経過が良好ならば、寝返りどころか立ち上がることすら可能だと言うではないか!!腎臓の状態を確認するのは、先般からおなじみの超音波エコー装置である。今回はプローブは即座に認識されたようだ。

 医者はテキパキと作業を行う。そして、経過が良好だということで、無事自由の身になれたのである。苦節、18時間。長かった・・。ここで、思わず泣く。

 よし、これで俺の天下だ・・・と思ったのだが、、まもなく次の苦難が降りかかることが看護師長様から告げられる。『4人部屋が空いたので、午後にそちらに移ってくれ』と言うのである。

 『何だよ、それは!!』と文句を言いたいところだが文句は言えない。悲しいなあ。午後2時に追い立てられるようにトボトボと4人部屋に移動する。移動係のオバチャンの手際の良いことには驚愕した。

 四人部屋には既に他の患者が3人居た。どうやら、左隣のオッサンはその日の朝に私と同じ運命をたどったようだ。私のお気に入りの美人看護師のWさんに、『あのですね・・・。腰と背中が痛いんですけれど・・』と泣き言を言っている。

 『愚か者!それでも男か!耐えるのだ!』と偉そうに心で叫ぶ。そのオッサンは結局は耐えきれなかったようで、その後に鎮痛剤を処方していた。それに比べると、私は我慢強くて偉いなあ・・、と妙な優越感に浸りながら、夕食をボソボソと食べるのであった。

パート6.『爺さん・・、頼むよ・・』

 夕食後はすることはない。左隣のオッサンは相変わらず、ウンウン唸っている。たまに、屁もこく。『うるせー』と心で毒つく。前日と比較すると身動きができるだけ天国のような状況であるが、さすがに前夜からの疲労は濃い。眠い。しかし、悲しい事に眠れないのである。

 何故か?右隣の爺さんが異常に騒がしいのだ。年は79歳とのことであるが、この爺さんはめったやたらと看護師を大声でこう呼ぶのである。『ちょっとー、凄いんだよ!!』。何が凄いのかというと、彼曰く。『尿の貯蔵量』が凄いのだそうだ。そうですか・・。尿が貯まったのですか・・・。

 でもね、15分毎に大声でお知らせしなくても良いのではないでしょうか?・・とサジェスションしたいが、じっと耐える。しかも、この爺さんはナースコールボタンを押さずに、彼の肉声でナース・ステーションまで彼の尿の貯蔵量についての状況を伝達するのだ。この状態が深夜3時まで続く。

 『爺さん・・、頼むよ・・・。お願い、静かにして・・・』と心で叫ぶ。翌日も、その翌日も『ちょっとー、凄いんだよ』が延々と繰り返されたのだった・・・。こうして、私の初入院は悲惨な体験とともに終了したのである。
 

by crossovermiddle | 2012-12-01 00:04 | 音楽全般

E-mail: bzfallvalley@gmail.com


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