2010年 05月 23日
Milky Shade___渡辺香津美
日本を代表するギタリストである渡辺香津美の1976年のアルバム。購入は1979年の秋頃。17才で既に天才ギタリストの名を欲しいままにしていた頃の意欲的な一枚である。内容的には当時勃興していた『クロスオーバーカテゴリ』にどっぷりはまるが、基本はジャズであり、その後のフュージョンとは大分趣が異なる。けだるい雨の日曜日の午後にじっくりと聴いてみたが、なかなか素晴らしい演奏である。EGの他には、キーボード(エレピ)、Aベース(EB)、ドラムスのカルテットで即興性の高い演奏が展開されている。
最近、Jazzが結構気になっており、それなりに色々な演奏を聴く機会があるが、やはりJazzは良いなあ・・と痛感している。本アルバムは、35年前のアルバムであるが、実験的なアプローチは現在聴いても実に新鮮だ。昨日たまたま見ていたNHK教育のJazz関連の教養番組でキャスターが説明していたのであるが、最近の音楽は『コード進行』がないのだそうである。逆に、スウイングやモダンの頃のJazzは正にコード進行に勝負を賭ける・・というところがあり、今とは隔世の感があるのだそうだ。この『コード進行命』の流れを断ち切ろうとしたのが、あのマイルス・デイビスのモード奏法なのだそうだ。個人的には『コード進行命』で進んで欲しかったのだが・・・・。とにかく、最近の音楽が全然面白くなくて(個人的には)、何を聴いても同じに聞こえるのはこのあたりにも原因があるのだろう。
本アルバムは、どちらかというとモード奏法系のアプローチではあるが、渡辺氏の緊張感のあるギター演奏はその単調さを補って余りあるほど素晴らしいものだ。
最近、Jazzが結構気になっており、それなりに色々な演奏を聴く機会があるが、やはりJazzは良いなあ・・と痛感している。本アルバムは、35年前のアルバムであるが、実験的なアプローチは現在聴いても実に新鮮だ。昨日たまたま見ていたNHK教育のJazz関連の教養番組でキャスターが説明していたのであるが、最近の音楽は『コード進行』がないのだそうである。逆に、スウイングやモダンの頃のJazzは正にコード進行に勝負を賭ける・・というところがあり、今とは隔世の感があるのだそうだ。この『コード進行命』の流れを断ち切ろうとしたのが、あのマイルス・デイビスのモード奏法なのだそうだ。個人的には『コード進行命』で進んで欲しかったのだが・・・・。とにかく、最近の音楽が全然面白くなくて(個人的には)、何を聴いても同じに聞こえるのはこのあたりにも原因があるのだろう。
本アルバムは、どちらかというとモード奏法系のアプローチではあるが、渡辺氏の緊張感のあるギター演奏はその単調さを補って余りあるほど素晴らしいものだ。
by crossovermiddle
| 2010-05-23 15:27
| 音楽全般